職場で仕事ができないと思われていないか不安…
このような不安を感じていませんか?
HSPの人は、物事に慎重で行動に時間がかかる傾向があるので「仕事ができない」レッテルを貼られがちです。
ただ、訪問介護士に転職して環境があっていないだけだとわかりました。
HSPの人が「仕事ができない」と感じるのは、「能力」や「環境」が今の働き方とあっていない場合が多いです。
HSPの人が仕事ができないと断定するのは、間違った認識です。
そこで今回は
- 「HSPが仕事ができない」が間違いであるといえる4つの能力
- 仕事ができないと思ってしまう3つの原因
- HSPが仕事ができないと感じやすい5つの環境
- HSPの人が活躍しやすい5つの環境
について解説します。
この記事を読めば「仕事ができない」と思う考えが晴れ、自分の能力を最大限生かせる環境を見つかることができます。
興味がある方は、ぜひ続きを読み進めてくださいね。
「HSPは仕事ができない」が間違いであるといえる4つの能力
HSPの人が仕事ができないのは間違いです。
「仕事ができない」と感じている人は、HSPが持つ高い能力や気質を理解していない、または生かせていないからです。
たしかに、繊細な気質があることで、あらゆることに気づきすぎたり、相手の感情が気になってしまうなどで、仕事に支障がでることもあります。
しかし、そうした敏感に感じ取れる「能力」は、HSPの人だけが持っている大きな強みでもあるのです。
以下が、HSPの人が持つ4つの能力です。
- あらゆる行動や問題解決につながる「感じる力」
- 相手に対して誠実に対応できる「良心の力」
- 当たり前のことに疑問を感じられる「考える力」
- 仕事の違和感や問題点に気づける「直感力」
それでは、1つずつ解説します。
1.あらゆる行動や問題解決につながる「感じる力」
HSPの人は、あらゆる感覚が敏感なので「感じる力」が、他の人に比べて優れています。
「感じる力」が高いことで、あらゆる細かい情報をキャッチできたり、感じとったものから豊な想像力も生まれます。
仕事でもそうした能力は、十分に生かされるのです。
- 相手のニーズを感じとり細かなケアができる
- 他の人が気づかない改善点を見つける
- リスクを察知できる
- 相手の細かな動作を感じ取りすぐにマネできる
感じる能力が高いことで、書類のミスや修正点にすぐに気づくことができます。
さらに、相手の言葉や感情を深く感じ取ることで、心から寄り添うことができ、顧客が抱える問題点やニーズを聞き出すことができます。
人間は「自分の話を聞いてほしい」生き物なので、巧みな話術よりも「聞く力」の方が重要視されます。
HSPの「感じる力」は人に深く寄り添えたり、仕事のミスを細かく察知できるなど、あらゆるところで能力を発揮するのです。
2.相手に対して誠実に対応できる「良心の力」
HSPの人は、相手に対する思いやりがあったり、礼儀正しい対応など、良心的な人が多いです。
良心的であることで「本当にお客様をよくしたい」「売り上げのために悪いものを売りたくない」と思い、仕事に対しても誠実に取り組みます。
良心的な能力が高いことで、相手のためになることに全力で取り組むことができるのです。
- 営業でお客様のアフターフォローまでしっかりとおこなえる
- アパレルの試着で服を売るためではなく「本当にお客様に似合う服」を提案できる
- 本当に自分が納得したもの以外は売らない
上記のように、誠実であることで顧客に心から向き合うことができます。
顧客にしっかりと向き合うことで、本質的な改善点や問題点にも気づくことができるのです。
HSPの良心的で誠実な能力は、会社や顧客からも高い信頼を得られるでしょう。
3.当たり前のことに疑問を感じられる「考える力」
HSPには、1つのことに対して、あらゆる視点から深く考えられる能力があります。
他の人が当たり前だと感じることに対しても疑問をもち、独自の提案をしたり、違った視点から物事を判断できるのです。
「考え込む」ことで、仕事をこなす効率は落ちますが、だからといって、他の人よりも劣っているわけではありません。
- 他の人が見過ごしてしまっていることに深く疑問をもてる
- 流れで決まってしまった提案に対して問題点に気づける
- 既存のサービスにも疑問をもち、さらに改善できる
「これでいいだろう…」と惰性で流れ作業になっていることでも、疑問を持つことができます。
そういった人材は、業務を改善するためにも会社に必ず必要です。
ですが、HSPの「1つのことに深く思考できる」人は、同じくらい会社に貢献しています。
4.仕事の違和感や問題点に気づける「直感力」
HSPの人は「なんとなく変」「いつもと違う気がする」などの、直感力にも優れています。
直感力が優れていることで、問題が起こる前に違和感に気づけたり、行動に移すことができます。
- 出社した時点で会社の空気がいつもと違うことに気づく
- 資料を見てなんとなく変だと思い見直すと致命的な間違いに気づく
- 同僚が思い悩んでいることを察知して声かけを増やす
直感力は、あいまいな表現ではありますが、それがきっかけで大きな問題にいち早く気づくこともあります。
普段から感じる、違和感や気持ち悪さは「実は他の人にはない強みだった」なんてこともたくさんあるのです。
HSPの人が「仕事ができない」と思ってしまう3つの原因
HSPの人は、高い能力があるのに「仕事ができない」と思ってしまうことが多いです。
それには、明確の原因があります。
HPSが「仕事ができない」と感じてしまうのは、以下の3つの原因があるからです。
- メンタルが弱い
- 自己肯定感が低い
- 人と競争するのが苦手
1つずつ、詳しく解説します。
1.メンタルが弱い
HSPが仕事ができないと感じてしまうのは、メンタルが弱いのが原因の1つです。
メンタルが弱い原因は、人一倍多くのものを受信してしまい、ネガティブな情報もすべて受け取ってしまうからです。
メモ
人の脳は生存本能によって、ポジティブな情報よりも、ネガティブな情報を優先的にキャッチします。
人よりも多くの情報を受け取るHSPの人は、より多くのネガティブを吸収してしまうのです。
だからこそ、HSPの人はつらい環境にいるなら、逃げる必要があります。
人より多くの、ネガティブを感じてしまうので「つらい環境からはすぐに逃げる」考えが大切なのです。
メンタル面のケアができれば、仕事でも能力を発揮できるでしょう。
2.自己肯定感が低い
HSPの人は、他人の気持ちに影響されやすく、自分と他人を比べてしまう傾向にあります。
人のことを気にしすぎて、必要以上に自分と比べることで、劣等感を感じてしまうのです。
とくにHSPの人は、人と比べるときに自分の弱みにばかり注目しがちです。
- 会議で積極的に自分の意見を通せる人
- 上司にためらいなく自分の意見を言える人
- すぐに行動に移し結果をだす人
上記のような人をみて「自分には何も才能がない」と考えてしまうのです。
しかし、相手の強みと自分の弱みを比べても差があるのは当然のことです。
相手の感情に左右されやすいHSPは、強みに注力して、自分自身と向き合うことが大切なのです。
3.人と競争するのが苦手
HSPの人は、強い刺激に弱く、人の競争や争いごとが苦手な人が多いです。
そのため「ライバルに勝つため」や「誰よりも成績を上げる」といったモチベーションでは、疲弊するだけなのです。
モチベーションを「競争」や「結果」に置いている人は、そもそもHSPが苦手な環境なので、仕事ができないと感じるのは当たり前といえます。
HSPの人は、以下のような「結果」や「競争」以外に、モチベーションを向ける必要があるでしょう。
- お客様の感謝の言葉
- 人の役に立っている感覚
- 自分自身の成長
人の気持ちを深く感じれたり、自分自身と向き合える特徴があるので「感謝」や「成長」に目を向ける方が合っています。
人との競争にモチベーションを向けているHSPの人は、「苦手」に目を向けているので、仕事ができないと感じるのは当然のことなのです。
HSPが仕事ができないと感じやすい5つの環境
HSPの人は働く環境によって「仕事ができない」と感じてしまいます。
そのため、苦手な職場環境は自分自身で理解して、回避することが大切です。
HSPの気質は生まれ持ったものなので、無理に変えようとしても簡単に克服できる物ではありません。
HSPが仕事ができないと感じやすい環境は、以下の5つです。
- 責任を求められる環境
- 人の目が多い職場
- 発言力を求められる職場
- マルチタスクの多い職場
- 体育会系の人が多い職場
1つずつ詳しく解説します。
1.責任を求められる環境
HSPの人は、責任を求められる環境や立場が苦手です。
責任のある立場は、多く人に注目されるので、人の感情に反応してしまうHSPには辛い環境なのです。
勤続年数が増えていくと、責任のある立場を任される機会が増えます。
今まで裏方として力を発揮していたのに、いきなり注目をされるとプレッシャーで本来のパフォーマンスが出せなくなるのです。
- 勤務表の作成
- 部下への教育や指摘
- チーム管理やマネジメント
上記のような仕事は、多くの人から注目され、HSPの人は苦手です。
自分が引っ張るのではなく、縁の下の力持ち的なポジションですね。
HSPの人は、多くの人から注目される、責任を求められる立場では力を発揮しずらいのです。
2.人の目が多い環境
HSPの人は、人に見られながら仕事をするのが苦手です。
他人の感情や情報を多く受け取ってしまうので「どう見られているか」が気になって、仕事が手につかなくなるのです。
人との関りが少ないほど、外部から受け取る刺激を減らせて、HSPの強みを生かしやすくなるのです。
また、人の目が多い職場ほど、以下のような人たちとの関わる機会も増えます。
- 愛想が悪い人
- あいさつしても無視する人
- 気分屋で日によって機嫌が変わる人
HSPの人は、他人の感情を多く受け取ってしまうので「気分屋の人」や「愛想の悪い人」の感情に振り回されてしまいます。
仕事が手につかなくって「自分が何か余計なことを言ったかな…」とその人のことを考えてしまうのです。
人の目の多い職場は、他人の感情を多く受け取ってしまうので、HSPの人は避けた方が無難でしょう。
3.発言力を求められる職場
発言を求められる機会が多い職場も、HSPの人は力を発揮しずらい環境です。
HSPの人は、発言するときに、相手の反応を気にしすぎてしまいます。
相手の表情、声のトーンなどから以下のようなことを思い浮かべてしまいます。
- 今の空気感だとみんなが同意する内容が必要かな…
- 上司の声のトーンが強く感じたから合わせた内容にした方がいいかな…
- この人に対しては要点だけを伝えた方がいいな…
自分の意見以上に相手の反応を気にしてしまい、言葉が出てこなくなるのです。
その結果「自分の意見がない」と思われてしまうのです。
発言を求めらえる機会が多い環境だと「自分の意見がない」と感じて仕事ができないと感じやすいのです。
4.マルチタスクの多い仕事
HSPは、1つのこと集中する特徴があるので、マルチタスクは苦手です。
複数のことを同時に処理しようとすると、頭が混乱してミスも増えてしまいます。
決して能力が劣っているわけではなく、1つ1つ丁寧に処理していくHSPの脳の処理とミスマッチしているだけです。
マルチタスクを少しでも減らすためにも、以下のようなことを意識するのがポイントです。
- その日の最重要の課題以外は手を付けない
- 1つずつ確実に終わらせてから次のことを考える
- 1人で全部やろうとしない
「やることに優先順位をつけろ」とよく言われますが、HSPの人は仕事を選択すること自体にも体力を使ってしまいます。
なので「その日一番大切なこと以外はやらない!」と決めるほうが選択肢を減らせて力を出せるようになります。
マルチタスクが多い環境は、HSPの人が力を発揮しずらいでしょう。
5.体育会系の人が多い環境
体育会系の多い職場は、HSPとの相性が悪く力を出せない環境です。
体育会系の人は、精神論や根性論で物事を判断する場合が多く、HSPの気持ちを理解できない人が多いです。
HSPの、人の感情を人一倍気にしたり、気持ちを察して行動することは、体育会系の職場では評価されず「仕事ができない」と判断されてしまいます。
- 厳しい上下関係
- 意見をハキハキと言う
- 飲み会が多い
- 行動量や結果を求めてくる
上記のように、体育会系の職場はHSPの持つ気質と相性が悪いです。
「体育会系のノリ」が求められる職場は、HSPの人は避けるべきでしょう。
【仕事ができないを解消】HSPの人でも活躍しやすい5つの環境
HSPの人は、快適な環境に移ることで本来のパフォーマンスを発揮できます。
外部の環境から多くの情報を受け取るHSPにとって、自分に合う環境を選択するのは非常に重要なのです。
以下が、HSPにあう5つの職場環境です。
- 1人で作業できる環境
- 自分の強みを生かせる環境
- 仕事の丁寧さが評価される環境
- 納期に余裕があり作りこめる環境
- 人間関係が良好な環境
それでは、1つずつ解説します。
1.1人で作業できる環境
HSPの人は、できるだけ外部からの刺激を取り除くことが大切です。
外部からの刺激を一番避けられる方法は、1人でできる仕事をおこなうことです。
人との関りが減れば、必然的に強い刺激は大きく減らせます。
自宅であれば、慣れた環境なのでほとんど刺激を感じず作業できます。
- Webライター
- ブログ・アフィリエイト
- ハンドメイド作家
- プログラマー
上記のような仕事は、在宅で1人で作業ができます。
HSPにおすすめの在宅ワークについては、以下の記事でさらに詳しく書いています。
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2.自分の強みを生かせる環境
HSPの弱みの部分は、生まれつきの気質のため、直そうと思っても改善することは難しいです。
自分の強みを生かせる環境に移ることは、HSPの人にとっては非常に大切なのです。
そのため、自分の強みや価値観を大切にして仕事を探す必要があります。
以下の条件を大切にして、仕事を選びましょう。
- 自分のやりたいこと・いいなと感じること
- 自分の得意なこと
- 職場の環境や労働条件
HSPの人にとって、自己理解を深めることはとても重要です。
自分の価値観や理解を深めるには、メンタリストDaiGoさんの著書「超客観力 」がおすすめです。
この本の中でもとくに「価値観リスト」をおこなうのがおすすめです。
複雑な人間関係で健康を害して、快適な生活が送れない仕事は選ばないほうがいいなと理解できます。
自分の強みを生かすためにも、まずは自己理解を深めていきましょう。
3.仕事の丁寧さが評価される環境
HSPの人は、作業に取り掛かる前にリスクへの対処をおこなう時間が必要なので、仕事に時間がかかります。
そのため、丁寧さと確実性が評価される環境でなければ、なかなか力を発揮できないのです。
HSPの人は、先に起こりうるリスクを想定してから作業を始めます。
- ここの情報がまだ不足している
- 先にこっちの準備を進めてから始めないと…
- もう一度修正し直さないと…
上記のように、ゴールまでのリスクを先に埋めてから行動を開始するのです。
そのため、どうして初速が遅くなるので、丁寧さを評価してくれる環境でないと力を発揮できません。
働く環境によっては、HSPの人でも仕事の効率がよいと判断されるのです。
仕事の丁寧さを評価してくれる職場は、HSPの人でも力を発揮しやすいでしょう。
4.納期に余裕があり作りこめる環境
HSPの人は時間をかけて、こだわりのある作品を作るのが得意です。
そのため、納期に余裕があり、完成度を高めていける環境が大切になります。
ぼくはブログで自分のペースで作品を完成させ、クオリティーを高めていくことに楽しさを感じます。
納期が短く、スピードを求められる仕事は、HSPの価値観と矛盾してしまい、つらく感じてしまうのです。
- ブログ
- イラストレーター
- 動画作成
- ハンドメイド作家
上記のような、作品の完成度を高める仕事が向いています。
作業スピードを求めるよりクリエイティブな仕事の方がやりがいを感じやすいのです。
HSPに向いている働き方については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
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5.人間関係が良好な環境
HSPの人は、他人の感情や言動を多く受けとります。
そのため、人間関係が良好であれば、良い情報深くキャッチするので快適に働けるのです。
人間関係がいい職場に就職するのが一番の解決策ではありますが、自分自身でも良好な環境は作ることが可能です。
以下のように、しっかりと自己表現をすることで、自分にあった人間関係に変わっていきます。
- 嫌いな人とは距離を置く
- 自分の気持ちを表にだす
- 頼れる人にはすべて任せて頼る
自分自身が変われば、人間関係は楽になる場合があります。
しかし、職場環境があまりにも劣悪な場合はどうにもならないでしょう。
そういった場合は、転職を検討した方がいいです。
「HSPにおすすめの優良転職エージェント6選」について解説してるので、今の職場がつらい人は、参考にしてください。
まとめ:HSPは仕事ができないは間違い!自分の能力を理解して適切な環境を選ぼう!
HSPの人は、仕事ができないわけではありません。
敏感にあらゆる情報を感じ取ることで、人よりも考えることが多いだけなのです。
そのため、HSPの人にあった環境に移ることが大切になります。
本日のまとめ
- HSPが持つ4つの高い能力
- HSPの人が仕事ができないと感じる3つの原因を理解する
- HSPが苦手に感じる5つの環境を避ける
- HSPが得意な5つの環境を選択する
上記の手順で進めていけば「仕事ができない」と感じることは減るでしょう。
今の環境をすぐにでも変えたいと感じる人は、以下の記事を参考にしてください。
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