- HSPで「営業職」で働くのがつらい…
- HSPのどこが「営業職」に向いていないの?
本記事では、上記の疑問を解決します。
HSPの気質を持っていると、人とのかかわりが多い「営業職」で働くがつらいですよね…。
ぼくも、内向型HSPで、実際に「営業職」として勤務経験があります。
結論としては、まったく適性がなく、会社に行くのが嫌になるレベルでした…。
なぜ、HSPさん、特に内向型HSPは営業職にこれほど適性がないのでしょうか?
そこで今回は、営業職に勤務経験がある、ぼくが「内向型HSPが営業職に向かない理由」を実体験をもとにお話しします。
この記事でわかること
- 内向型HSPが営業職を避けるべき7つの理由
- HSPさんがとくに避けるべき3つの「営業職」
- 【体験談】内向型HSPのぼくの営業経験
- 内向型HSPさんの「適職」の見つけ方
この記事を読むことで、内向型HSPが営業を避けるべき理由が明確になり、仕事探しの失敗を減らせるでしょう。
ぜひ、続きを読み進めてくださいね。
内向型HSPと「営業職」は気質と相性が悪い
内向型HSPと営業職は、気質とミスマッチが多く、相性の悪い働き方といえます。
ぼくは、実際に営業職として働いて、以下の4つの気質と「営業職」の相性の悪さを感じました。
HSPの4つの代表的な特徴
- 深く考える⇒素早い思考ができずセールストークが苦手
- 他人の気持ちに敏感⇒断られたときに必要以上に落ち込む
- 感受性が豊か⇒自分の感情と相反する商品を売れない
- 5感が敏感で小さな刺激を察知する⇒人にたくさん会う刺激が多い環境が苦手
上記のように、HSPの代表的な気質と、営業職に必要な能力は相性がよくないといえます。
とくに、内向型HSPさんは「営業職」との相性が、さらに悪いといえるでしょう。
HSPといわれる人の中でも、7割が内向型HSPであるといわれています。
そのため、多くのHSPさんが「営業職」と相性が合わない可能性が高いのです。
HSPの4つの種類については、以下の記事で詳しく解説しています。
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内向型HSPが営業職を避けるべき7つの理由
実際に、内向型HSPのぼくが「営業職」として働く中で、何が合わないかが明確にわかりました。
現場で働いて、ぼくが肌身で感じたことです。
以下が、内向型HSPさんが、営業職を避けるべき7つの理由です。
営業職を避けるべき7つの理由
- セールストークができない
- 社員と馬が合わない
- 競争に参加しないとダメ
- 飲み会や付き合いが多い
- 行動力や結果が評価される
- 体育会系のノリについていけない
- 臨機応変な対応が必要
それでは、1つずつ解説します。
1.セールストークができない
HSPさんは他人の感情に敏感なため、本音と違うことを話すのが苦手です。
しかし、セールストークとは、ときに商品を売るために、自分の本心と違うことを伝えなければいけません。
もう一押し、セールストークを話さないといけない場面でも「これぐらいにしておこう…。」と自分から引いてしまいます。
仮に、勇気を出してセールストークをできたとしても、のちに「本心と違うことをいってしまった」と罪悪感に苦しみます。
HSPさんは、自分の気持ちと反した「セールストーク」は、とくに苦手なのです。
2.社員と馬が合わない
内向型HSPの気質があると、営業職のほかの社員と誰とも合わないことが起きます。
ぼくも、過去に営業職として働いていましたが、誰とも馬が合わなかったです…。
相性が合わない理由としては、以下の理由があげられます。
社員と相性が合わない理由
- 人との競争を好む血の気が多い人が多い
- 本音で意見をぶつけるのを好む
- 趣味やプライベートの過ごし方が合わない
このように、誰とも接点がなく、心を開ける人も、職場に少ないです。
会社で、心を開ける上司や同僚の存在は貴重なため、相性が合わない人が多い「営業職」は避けるべきでしょう。
3.競争に参加しないとダメ
営業職は結果を出すことを、常に求められます。
そのため、競争が苦手なHSPさんでも、営業職をやっている限りは、競争に参加しなければいけないのです。
HSPが競争が苦手な理由
- 「自己肯定感」が低く、人と比べられるのが苦手
- 人に勝つよりも人との調和が得意
- 自分だけではなく、平等に評価される環境に心地よさを感じる
このような気質があるため、内向型HSPさんは、営業職の「結果至上主義」は苦手としています。
ぼくも、毎日結果を求めるプレッシャーで、精神的につらかったです…。
同僚が自分より結果を出すと、さらに落ち込んで「何やってもダメだ」と自分を責めました。
競争が求められる環境は、HSPの「人の気持ちに寄り添う」強みを、消してしまいます。
競争を求める環境では、同僚の気持ちを考えていては、競争に勝つことは難しいのです。
4.飲み会や付き合いが多い
1人の環境を好む内向型HSPは、飲み会や付き合いが多い「営業職」は避けるべきでしょう。
HSPさんは、基本的には1人の空間で、深く考えることで心が回復します。
しかし、営業職の仕事は、人付き合いが多く、仕事外でも「人のかかわり」が増えます。
そうなると、HSPさんの心を回復する時間が減ってしまうのです。
営業職に人のかかわりが多い理由
- 上司や同僚から飲みに誘われる頻度が多い
- 営業先の人と食事をする
- 会社で打ち上げが頻回にある
このように、営業職は「飲み会」や「人付き合い」が多い傾向にあります。
1人の時間を確保することで、心の回復をする「内向型HSP」は、人付き合いが多い「営業職」は避けるべきでしょう。
5.行動力や結果が評価される
深く考え、リスクを把握してから「行動」に移すHSPさんは「営業職」を避けるべきです。
営業職は、考えるよりまずは行動し、早く結果を出した人が評価される傾向にあります。
しかし、内向型HSPさんは、将来に不安を感じやすい気質のため、行動力は低いです。
HSPが行動力が低い理由
- 行動する前に「計画」を立てる
- どういったリスクがあるか考える
- 人の行動をみてから判断する
このように、慎重にリスクを見極めてから行動するのを、得意としています。
そのため、行動力と結果を求められる「営業職」とは、相性が悪いのです。
6.体育会系のノリについていけない
内向型HSPさんは、体育会系のノリについていけないため「営業職」は避けるべきです。
体育会系とHSPは、気質的に相性が悪いといえます。
HSPと相性が悪い理由
- 自分の意見を主張する
- 上下関係で人の接し方が変わる
- 目に見える行動や言動で判断する
このように、体育会系はハッキリと自分の意見を主張するコミュニケーションを求めます。
それに対して、HSPさんは「非言語的なコミュニケーション」を得意としているため、コミュニケーションのずれが生じてしまうのです。
HSPさんは、こういった体育会系のハッキリと主張するノリに、HSPの気質でついていくのは難しいのです。
7.臨機応変な対応が必要
営業職は、お客様の反応を見ながら、その場で臨機応変に対応を変える必要があります。
しかし、深く思考する気質があるHSPさんは、臨機応変な早い対応が苦手な傾向にあるのです。
ぼくも、お客様が予想と違う反応をしたときに、頭が真っ白になってしまい、思うように話せなかったです…。
HSPさんは、対面の素早い対応が求められるコミュニケーションを苦手としているのです。
テキストのようにじっくりと考えながらアウトプットするほうが強みを生かせます。
営業職のような、人によって臨機応変に素早く対応を変える必要がある仕事は、HSPさんは避けるべきでしょう。
HSPさんがとくに避けるべき営業
HSPさんは基本的に営業職は向かないですが、その中でも、とくに避けるべき「営業職」があります。
「営業職」と一言でいっても、さまざまな「営業」のスタイルがあるのです。
HSPさんがとくに避けるべき「営業」は、以下の3つです。
とくに合わない3つの営業
- 飛び込み営業
- 電話でのセールス
- 売る商品に興味がない
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
1.飛び込み営業
飛び込み営業は、お客様のあたりも強く「繊細な気質」を持つHSPさんは、絶対に避けるべきです。
ぼくも、飛込み営業の経験があります。
営業先の人から、厳しい言葉を言われたり、強く拒否されることは日常茶飯事です。
飛込み営業は、つらい言葉を浴びせられても、めげずに新しい訪問先に飛び込む必要があります。
しかし、HSPさんの気質では「1度言われたつらい言葉」を消化しきれず、蓄積されていきます。
気持ちを切り替えられず、精神的ストレスが大きいため、HSPさんは飛込み営業は避けましょう。
2.電話でのセールス
電話でのセールスも、HSPさんの繊細な気質と相性が悪いです。
電話でのアポイントは、基本的に新規の顧客をターゲットとしています。
そのため、電話をかけるたびに、つらい言葉を言われたり、突然切られることも普通に起こります。
しかし、アポイントを取るためには、数をこなす必要があり、毎日数百件の電話をかける必要があるのです。
気持ちの切りかけがすぐにできる人ならいいですが、人の気持ちを受け取ってしまうHSPさんは、すべての言葉を真に受けてしまいます。
それを、1日に何回もやっていれば、心が疲弊するのは当たり前といえるでしょう。
ぼくは電話のアポイント営業の経験もあります。
最初の1~2回断られただけで、言葉が頭から離れず、電話をかけられなくなってしまいました…。
このように、数人に断られただけでも気持ちの切り替えができないHSPさんは、電話でのアポイント営業は避けるべきでしょう。
3.売る商品に興味がない
興味がない商品を扱う営業で働くのも、HSPさんは避けるべきです。
HSPさんは、感受性が豊かなため、仕事に「やりがい」を感じることで、力を発揮します。
そのため、営業職であっても、自分の興味が持てることなら、熱意をもって行える可能性があります。
しかし、全く興味がない商品を、自分の気持ちと反して売ることを、苦手としているのです。
「感情」と向き合う気質であるHSPさんは、自分の気持ちと相手の気持ちも大切にします。
その時に、自分の興味のない商品を扱うことは、両方の気持ちを無視することになるのです。
自分の興味の持てない商品を扱う営業は、HSPさんはとくに避けるべきでしょう。
【体験談】内向型HSPのぼくの営業経験
ぼくは、内向型HSPとして、営業職で働いた経験があります。
過去に働いた経験がある営業は「飛込み営業」と「電話のアポイント営業」です。
どちらも、人生でトップクラスに入るぐらいつらい経験をしたため、今でも忘れず記憶にしっかりと残っています…。
そんな、つらい経験を、同じ内向型HSPさんには。味わってほしくないので、過去の失敗談をお話しします。
大学を中退し「飛込み営業」の会社に就職
まず初めに就職したのが、大学を中退して、焦って就職を決めた「パンの飛込み営業」です。
今思うと、なぜ「パンの飛込み営業」の会社へ就職しようと考えたのか、疑問です…。
しかし当時のぼくは、かなり焦っており「どこでもいいからとりあえず就職しなければ」と就職を決めました。
そして、ドタバタで始めた飛込み営業は、初日から、心が折れるできことの連続でした。
心が折れたポイント
- 知らない会社や家に飛び込む勇気がない
- 訪問するが最初の言葉が出てこない
- 怒られるのが怖くてすぐに引いてしまう
まずは、大前提として「飛込み営業」は、どれだけ人と会えるかが重要です。
しかし、ぼくは「知らない人」と会うのが苦痛で、ほとんど人に会えない、話しかけれない状態でした。
飛込み営業は、10か月間働きましたが、最後まで結果を残すことはなかったです。
2つ目は「電話のアポイント」の会社へ
2つ目の会社は、IT系の会社で、都心にオフィスを構えるところでした。
電話でのアポイントが主な仕事で、毎日300件の電話をかけるノルマを課せられていました…。
その時点で、かなりのブラックであることに気づき、逃げ出したくなってました。
しかし、電話を1~2件かけたところで、すぐに手が止まってしまいます。
- 毎日同じ内容の電話をかけないで下さい。迷惑です。
- 何を言ってるかようわからん。もう切るよ!
このような言葉を言われ、すべて真に受けてしまうぼくは、怖くて次の電話を掛けられなくなるのです。
そんなことでは、電話のアポイントの仕事を続けられるわけはなく、なんと2週間で、無断欠勤した挙句、退職するのでした…。
営業をやっているときに起きた「体の変化」
ぼくは「営業」をやっている間に、あまりに相性が合わないためか、あらゆる異常をきたしていました…。
以下が、営業をやっていた時の体の異変です。
営業で働いてた時の異変
- 睡眠の時に毎日「金縛り」にあう
- 会社の朝礼で「過呼吸」が起きる
- 肌が異常に荒れる
- 下痢を繰り返す
- 人生でもトップクラスにやせ細る
HSPの気質がどれだけ、環境の影響を受けるのかを、身をもって経験しました。
HSPさんは、合わない環境にいると精神的な健康はもちろん「体の健康」にまで影響が及びます。
そのため、HSPさんは自分に合う「適職」で働くことが、誰よりも重要なのです。
内向型HSPの「適職」の見つけ方
内向型HSPさんは、合わない働き方を続けると精神的・身体的な「健康」に影響を及ぼします。
そのため、自分に合った「適職探し」はほんとうに重要なことなのです。
HSPさんが、適職を探すうえで、1番に考えるべきは「本当にやりたいことは何か?」を深く理解することです。
つまりは「自己理解」を深めて「自分が本当にやりがいを感じる仕事を見つけること」こそが、HSPさんの適職探しといえます。
「自己理解」とは分解すると、以下の4つのことを知る必要があります。
自己理解に重要な4つのこと
- 価値観
- 仕事の目的
- 強み・得意なこと
- 好きなこと
これら4つのことを、いつでも「言語化」でき、人に伝えられるレベルになって、初めて「自己理解ができている」といえるのです。
HSPさんが、自己理解を深めて「現実的な適職」を見つけるまでの7つの手順を、以下の記事で、わかりやすく解説しています。
「営業職」のような、内向型HSPの気質合わない仕事で働かないためにも、ぜひ読んでみましょう。
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まとめ
今回は、内向型HSPが営業職を避けるべき理由について、解説しました。
HSPさん、とくに内向型HSPの気質を持っている人は「営業職」との相性が悪いです。
以下が、内向型HSPが、営業職を避けるべき7つの理由でした。
営業職を避けるべき7つの理由
- セールストークができない
- 社員と馬が合わない
- 競争に参加しないとダメ
- 飲み会や付き合いが多い
- 行動力や結果が評価される
- 体育会系のノリについていけない
- 臨機応変な対応が必要
人の感情に敏感であり、かつ1人で向き合う時間が多いほど、力を発揮する内向型HSPには、相性が悪いのは理解できたでしょう。
内向型HSPさんは、HSPの中でも7割を占めるといわれているため、多くのHSPさんは営業に不向きといえます。
そんな、働き方に強い影響を受けるHSPさんは、適職探しに、人1倍力を入れるべきなのです。
HSPさんが適職探しに失敗しない「現実的な適職の探し方」は以下の記事で、徹底的に解説しています。
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【HSPと働き方】HSPが「現実的な適職」を見つける7つの手順
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