遅さを気にしすぎて仕事のミスが多い…
このように、悩んでいませんか?
HSPの人は人の気持ちを汲み取りすぎたり、細部にこだわり過ぎることで、仕事が遅くなりがちです。
でも、利用者さんの気持ちや表情などが気になってしまい、仕事は遅かったです…
どうしても職場で働いていると、仕事が遅いことで周囲の目線が気になってしまいますよね…
そこで今回は、
- HSPが仕事の遅さに悩んでしまう7つの原因
- HSPの仕事の遅さを解決する5つの対処法
- HSPの人の仕事の遅さが「仕事ができない」わけではない3つの理由
について解説します。
この記事を読むことで、仕事の遅さの根本的な原因を理解でき、それに対する対処法も身につけられます。
興味がある人は、ぜひ読み進めてくださいね。
HSPが仕事が遅いと悩んでしまう7つの原因
まずは、HSPのに人が、仕事の遅さに悩まされる原因を理解することが大切です。
仕事が遅い原因がわかることで、それに対処することができます。
以下が、HSPの人が仕事が遅いといわれる7つの原因です。
- 課題と悩みを混同してしまう
- 頼みを断れず仕事の処理ができない
- 人間関係を気にしすぎてしまう
- 相手が求める以上のことをしようとする
- ミスが多いことを恐れてしまう
- 物事をネガティブに考えてしまう
- 外部からの刺激が強すぎて集中できない
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
1.課題と悩みを混同してしまう
HSPの人は「仕事の課題」と「個人的な悩み」を混同することで仕事が遅くなっています。
個人的な悩みを仕事に持ち込んでしまうことで、仕事をするうえで障害になるのです。
例えば、僕が働いていた介護施設での事例を上げると
仕事の課題
- あの利用者様は食事量が少ないから何とかしないと…
- 看護師とうまく連携ができていないな…
- 転倒が多い利用者さんに適切な対策が必要だ
上記が「仕事の課題」であり向き合うべき問題です。
それに対して以下は仕事の個人的な悩みです。
個人的な悩み
- あの職員と夜勤に入るのはなんか苦手だな…
- 施設長に報告して評価が下がったらどうしよう…
- あの職員さんの話し方は好きになれないな…
このような「個人的な悩み」と「仕事の課題」を明確に分ける必要があります。
しかし、HSPの人は「個人的な悩み」を気にしすぎてしまうのです。
「仕事の課題」と「個人の悩み」が混同してしまうのも、HSPが仕事が遅くなる原因でしょう。
2.頼みを断れず仕事が処理できない
HSPの人は、頼みごとを断り切れず、仕事を抱えすぎてしまうことが多いです。
さらに、キャパオーバーなのに人に相談することができません。
人の意見に流されやすいHSPの人は、他人の頼み事もその場で引き受けてしまうのです。
結果、仕事が進まず上司からの評価が下がってしまいました…
- 即決せずに一度持ち帰る
- 勇気を出して断る
仕事を断る勇気がない場合は「一度考えさせてください」と伝え、家に持ち帰って、ゆっくり考えてから決断しましょう。
その場で、断るよりもハードルが下がるのでおすすめの方法です。
HSPの人は、仕事が断り切れず、キャパオーバーになり、仕事の効率が悪くなっているのです。
3.人間関係を気にしすぎてしまう
人間関係に気を遣いすぎて、仕事を思うように進められないことも、遅くなる原因です。
HSPの人は、他の人に比べ、人との関りに敏感です。
なので、周囲と連携しておこなう仕事の場合、人の気持ちを気にしすぎて、仕事が思うように進められないのです。
- この意見を今のタイミングで伝えるべきか
- あの2人の関係が悪化しているから話しかけづらいな…
- 自分の意見を言いすぎると嫌われるんじゃないか…
上記のように、人がたくさん絡むほど、思うように行動できなくなります。
人間関係を気にしすぎてしまうのも、HSPの人が仕事が遅い原因です。
4.相手が求める以上のことをしようとする
HSPの人は、相手の求める以上のことをしてしまう傾向があります。
HSPには完璧主義の人が多く、相手の求めている以上のクオリティをだそうとします。
その結果、相手が求めていない「無駄な仕事」を自ら増やしてしまい、仕事のスピードが遅くなってしまうのです。
- 相手の求めていることをしっかりと確認する
- 100%を求めない
- 途中の過程で上司にみてもらう
自分の主観で仕事を進めてしまうと、完璧を求めてしまいます。
客観的に仕事の判断をするためにも、上司に相談したり、相手に情報をこまめに確認することが大切です。
5.ミスが多いことに恐れてしまう
HSPの人は、仕事に時間をかけてじっくり進めるのが得意なので、他人が絡みペースが崩れるとミスが増えてしまいます。
その結果、必要以上にミスを恐れてしまい、仕事のスピードも遅くなってしまうのです。
- 周囲の反応が気になり、自分のペースが崩れる
- 周りの刺激に敏感に反応することで疲弊してしまう
- 割り込み業務などの他の仕事を処理できずミスが増える
上記のように、人が絡むことで、気を遣いすぎてよりミスが増える傾向にあります。
HSPの人は自己肯定感も低く、ミスをした時に、自分を責めてしまう人も多いのです。
ミスに対して過剰に恐れてしまうのも、HSPが仕事が遅くなる原因の1つでしょう。
6.物事をネガティブに考えてしまう
物事をネガティブに捉えてしまうのも、HSPの持つ特徴の1つです。
1つ1つのことに対して、深く落ち込むことで、精神的な体力も消耗してしまいます。
精神的に消耗することで、思考力の低下につながり、仕事も遅くなります。
ネガティブで自己肯定感が低いと、以下のように自分自身を責めてしまうのです。
- もっとこうするべきだった
- 自分の考え方がダメなんだ…
ミスしたことを肯定的に捉えて、次に切り替えられればいいのですが、ネガティブなことで、引きずってしまうのです。
結果として自分自身にプレッシャーをかけてしまい、他の人よりも大きく大きく疲弊してしまいます。
これでは、思考能力も低下してしまい、仕事の効率が下がるのは当たり前といえるでしょう。
7.外部からの刺激が多すぎて集中できない
働く環境に大きく影響されるのも、HSPの人が持つ特徴の1つです。
そのため、環境が合っていないことで、仕事の効率が大きく下がってしまうのです。
- 職員の多い職場環境
- マルチタスクを求められる環境
- 意見の衝突が多い現場
HSPの人は、人の口論や、意見交換が多い職場だと、音が気になってしまい仕事が進みません。
音やにおいなど周囲の刺激に対して敏感なため、仕事の作業にも影響が出てしまうのです。
外部からの刺激に過剰に反応してしまうのも、HSPの人が仕事が遅くなる原因でしょう。
HSPの仕事が遅いを解決する5つの対処法
HSPの人が仕事が遅くなってしまうのは、環境に左右されていることが多いです。
そのため、適切な環境を理解して、自分に合う環境を選択していきましょう。
以下が、HSPが仕事の遅さを改善するための5つの対処法です。
- 仕事のスピードを求められない環境に移る
- 相手の求めるニーズを理解する
- 今起きている課題にのみ集中する
- 人との関りが少ない環境で働く
- 苦手な人や仕事を増やす人と関わらない
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
1.仕事のスピードを求められない環境に移る
HSPの人は、じっくりと思考して、考えながら作業をします。
スピードを求めてしまうと、HSPの持っている長所を生かすことができません。
なので、ゆっくりと考えながら仕事ができる環境に移るのが一番の方法でしょう。
急がなくもいい環境に移ることで、利用者さんの求めることを適切に理解できるようになりました。
HSPの人は、仕事が遅いことを気にするよりも、自分の長所を生かせる環境に移ることが大切なのです。
2.相手の求めるニーズを理解する
完璧主義であるHSPの人は、相手の求める以上のことをしようとしてしまいます。
そのため、無駄な仕事を減らすためにも相手の求めるニーズを明確にすることが大切なのです。
- 相手の求めている情報を紙に書きだす
- 自分の仕事の工程を相手の情報と照らし合わせる
- 無駄な所を思い切って省略する
上記のように、相手の求める情報を聞き出したり、紙に書くことで、無駄な工程に気づけます。
仕事の効率を上げるためには、相手の情報を可視化して、無駄な工程を削っていきましょう。
3.今起きている課題にのみ集中する
HSPの人は、過去の問題や先の不安に対して考えすぎてしまいます。
しかし、仕事を効率的に進めるためには「今の課題」に集中することが大切です。
- この意見は上司に受け入れられないかな…
- なんでこんなミスをしてしまったんだ…
- 今後出世することができるのかな…
上記のような、過去や未来のことに縛られると、不安が強くなり仕事を思うように進められなくなります。
なので、「今ある課題」のことだけを考えて、まずは今の課題を解決することを最優先しましょう。
仕事で問題になることは、過ぎたことでも未来のことでもありません。
「今の課題」をどう処理するかで仕事の効率は大きく変わるのです。
4.人との関りが少ない環境で働く
HSPの人は、人との関りが増えるほどに大きく疲弊してしまいます。
人間関係に対して、敏感なので、仕事以外に体力を消耗していますのです。
そのためにも、人との関りを減らすことが大切です。
そうすることで、仕事に体力を集中できています。
- 人の関わりが減らせる仕事に転職を考える
- フリーランスを目指す
- 派遣で職員と深く関わらない働き方を目指す
上記のように、転職したり、働き方を変えることでストレスを大きく減らすことが可能です。
今の仕事の遅さは環境によるものが大きいです。
勇気を出して、環境を変えていきましょう。
環境を変えるためには、転職が有効です。
HSPにおすすめの転職エージェントを以下の記事で詳しく解説しています。
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5.苦手な人や仕事を増やす人とは関わらない
HSPの人は、周囲の目線を気にして、苦手な人や仕事を増やす人に、無理に関わってしまいがちです。
しかし、こうした人とは、物理的に距離を置くことで、働くうえでも楽になります。
- 苦手な人や物が目に入らないようにデスクの環境を工夫する
- 可能であれば、部署異動を申し出る
- 嫌われることを気にしすぎない
HSPの人は人から嫌われることに対して、過剰に反応してしまいます。
苦手な人から好かれたとしても、相手から近寄ってきてしまうため、あまりメリットはありません。
「嫌われること」を恐れず、苦手な人のいる飲み会を避けたり、距離を置くことを悪く感じないようにしましょう。
HSPの人が「仕事が遅い」から「仕事ができない」わけではない3つの理由
HSPの人は、仕事が遅いから「仕事ができない」わけではありません。
仕事が遅いのは、HSPの1つのことに対して深く考えられる特徴があるからです。
以下の3つの理由から、HSPの人は十分に優秀な特徴を持ち合わせています。
- 働く環境次第では長所にもなる
- 適切なリスク管理をおこなえる
- 1つ1つの仕事を丁寧に進められる
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
1.働く環境次第では長所にもなる
HSPの人は環境に大きく影響されます。
そのため、向いている職場や働き方を選ぶことで、仕事の遅さは長所にも変わるのです。
HSPに向いている仕事
- 人の心をケアする仕事
- マイペースに進められる仕事
- 動物や自然に関わる仕事
- 繊細な作業が求められる仕事
- クリエイティブな仕事
上記の仕事は、HSPの気質と相性がいい仕事です。
今の仕事の遅さの原因は、あなたの能力が低いからではありません。
適切な働き方や職場を選んでいけば、HSPのもつ「発想力」や「丁寧さ」を活かすことができるのです。
HSPに向いている働き方については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
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2.適切なリスク管理をおこなえる
HSPの人は、物事を深く慎重に考えます。
そのため、行動力が高い人に比べて、リスクマネジメントを得意としています。
リスク管理能力が高いことで、以下のメリットがあります。
- 失敗を恐れるからこそ、失敗の原因を分析できる
- 入念に準備、確認をしてから行動する
- スケジュールを組み立てるのが得意
すべての人が、行動力高く、スピーディーに対応するのが正しいわけではありません。
チームの中に適切にリスク管理ができる人間がいないと、大きなミスにつながり、取り返しのつかないことになります。
リスク管理能力が高い傾向にあるHSPの人は、チームの中でも必ず必要な人材なのです。
3.1つ1つの仕事を丁寧に進められる
HSPの人は、慎重に物事を進められるため、仕事は確実に丁寧におこないます。
「丁寧な作業が求められる仕事」「スピードよりも正確さを求められる仕事」などはHSPの気質を生かしやすいといえます。
スピードやマルチタスクを求める仕事では、慎重さや丁寧さの強味は隠れてしまいます。
丁寧にであることで、以下のような強みがあります。
- 事前準備を入念におこなう
- ミスがないように確認作業を怠らない
営業やサービス業ではたらくHSPの人には、スピードや行動力よりも正確さを求める仕事に転職を考えましょう。
まとめ:HSPで仕事が遅くても悩まなくも大丈夫!
HSPの人は完璧主義が多く、仕事が遅くなりがちな傾向は強いです。
しかし「仕事が遅い」から「仕事ができない」とは限りません。
HSPの強みを理解してはたらけば、仕事の遅さは十分にカバーできるのです。
本日のまとめ
- HSPの仕事の遅さの原因を理解する
- 仕事が遅いことに対しての対処法を知る
- 仕事が遅いからといって「仕事ができない」わけではない
HSPの人は「仕事の遅さ」に悩むより自分の強みを生かすことが大切です。
今の職場で強みを生かせていないと感じるなら、働き方を見直したり、転職を考えてもいいでしょう。
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